住宅基礎(鉄筋)工事における事業規模拡大
高層マンション化が際立つ中、木造住宅の需要は近年増加傾向にある。
当社でも年間約80戸余りを施工しているが、注文住宅が主となっており、同型の物件が無い。
そこで自動切断機を導入し、生産性や精度の向上を図り、目標50戸増の規模拡大を考えている。
事業のきっかけや目的
コンクリート構造物の軸となる鉄筋を加工・納入し現場で組み立てる事業を主として行ってきた。
戸建木造住宅は過去5年で年間1,800棟増加しており、今後も増加が見込める。
現行切断機では効率が悪い為、鉄筋自動切断機、自動曲げ装置、スポット溶接装置も導入し、切断から工場組立までをライン化することにより、作業効率を改善し、生産性向上を図る。
事業の取り組み内容と成果
鉄筋自動切断機を導入したところ、生産性が2倍以上に向上した。
切断本数と寸法がデジタル表示されるため間違いが無くなり、精度がアップした。
鉄筋切断工程の時間は26%短縮され、寸法精度と寸法測定の作業効率も大幅改善された。
戸建注文住宅基礎(鉄筋)の生産性向上を目指し、工場のライン化も行った。
今後、事業規模が拡大し、売上向上につながると思われる。
事業化に向けての今後の取り組み
耐震・耐久性が向上すると、鉄筋の過密・複雑性が増す。
近年では若年層の職人離れ、職人の高齢化、職人不足と言われている。
どうしても機械化が不可欠で、職人を必要とするのは現場である。
そこで、自動機械を導入し工場のライン化を図り、職人を必要としない工場、女性が活躍できるよう整備・改善し、今後フルライン化を目指し、生産性向上につなげていきたい。